循環させる庭

葉が落ちる季節になってきました。今年つくらせていただいた木陰と水辺のある庭でも、赤く染まった落ち葉が増えて、すっかり秋モードです。山からの移植を耐え、木陰をつくってくれた葉っぱ達を労いたい思いです。

 苔や芝生に落ちた葉や抜いた草は植栽スペースにマルチします。剪定で出た枝も、細かくして同じようにします。ここで出た有機物はその場で還元させてあげるのが目標です。

有機物でマルチすると、小さな虫が分解を始め、さらに細かくなったものをミミズなどが食べ腐植となり、また細かくなったものを微生物が分解し、無機栄養分になってはじめて植物が利用できます。  このサイクルを考えると剪定や落ち葉掃除で庭から有機物を持ち出すことは、土壌や植物にとっていいことではないような気になってきます。  出て行く一方で有機物の供給がなければ土壌は痩せていき、硬く締まっていくでしょう。

庭の中で循環させる事が出来ればいずれ遅効性の肥料となり、土壌も植物も健康で豊かになっていきます。毎年落ちる葉っぱ、生かさない手はありません。

もともとこの地は砂質、庭を育てて行くことでどう土が変化して行くかも楽しみの一つです。

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