改修前、既存の樹木は水はけの悪さの生育不良を起こしていました。 住宅地の場合、こうして水はけの悪いケースはよく見られ、相応の対策を施さないと植えた樹木が育ちません。 数年前当該の樹木を植えた業者は、植え穴を大きく掘り、土を入れ替えたのち植えたと考えられますが、このような固く水はけの悪い地質の場合、周りの水を掘った植え穴に集めてしまうこともあります。
広い敷地で土を入れ替えたり、水はけの改善をするにはかなりのコストがかかります。 そこで、特に水はけの悪かったリビング前に限り、ピンポイントで対策しました。
浸透していきづらい地下水の干渉を遠ざけるため、植栽箇所の地盤を50センチほど高く上げました。
地盤をあげたのち、石材を使って土留めとします。 多孔質のボコボコとした質感は多少の調湿にいい影響をもたらします。石同士はセメントなどではつなげていないため、隙間から程よく内部の水分を逃がしてくれます。
建物前の余白は雪の落ちしろとして開けておきました。
アオダモ ナツハゼ ジューンベリー サワフタギのほか、シャクナゲ カルーナ イチゴなど、花や果実の楽しめる植物が植えてあります。
あとは植物の成長を楽しむだけです。土壌改良、持続的に楽しめる地盤づくりは庭づくりの大切な第一歩です。
@大仙市