5月施工の縦格子のウッドフェンス。2期工事として、植栽を設えました。
地盤は住宅の改修工事時に敷き均されたとみられる砂利。 それも150mmほどありました。もちろんそのままでは植えられないために、砂利を取り除き、土壌改良を施しました。
砂利の下は砂地。 水はけはかなり良好です。 有機質、土を混ぜ込み植栽地盤を作り上げていきます。
縦格子と植栽の相性は抜群でどちらも互いに引き立てています。
植栽スペースは2箇所設け、左の広い場所は将来テラスになる予定です。
数期に分けて、住宅の景観を作り上げていく計画です。 まずは最初に木陰つくり。テラスでくつろげるように大きな緑陰を落とせるハウチワカエデを主木としました。
今回の植栽では在来種、外来種にこだわらず、そして下草のボリュームを多めにしました。 景石との取り合わせも良い感じです。
そしてこの庭のアイキャッチ的存在がこちらの手水鉢。
既存のものです。玄関先で使われていたものを、庭の中に取り込ませていただきました。
水場があると涼しげな印象が得られるし、鳥もやってきます。 溜まる汚れを掃除する手間はかかりますが、庭の中にこうした景色があるのもいいと思います。
木立 下草 景石 手水鉢 フェンス というわかりやすく単純なレイヤーの重なりで構成された庭です。 技巧的な箇所は一つもありませんが、それこそ普段使いの庭にふさわしいのかと思っています。
単純な構成ですが植栽位置や樹種など、将来像を見据えた設計となっています。次期工事ではテラスをしつらえる計画でいます。