管理の依頼を受けているお庭の、カイヅカイブキの剪定の紹介です。
毎年、刈り込みバサミでの管理で、形は綺麗に整っています。
しかし内側を見てみると枯れ枝や絡み枝で荒れています。
大類造苑では、透かし剪定で管理していくことをおすすめしています。
刈り込み管理に比べ、初年度のみ幾分手間はかかりますが、一回透かしてしまえば来期からの管理もしやすくなります。
このような仕上がりとなります。
内側の枯れ枝と絡み枝を外して、だいぶ風通しが良くなりました。
枯れ枝も、一つ残らず全て取り除けば、相当時間がかかってしまうので、数年に分けて徐々に外していく方針です。
透かし剪定のメリットは、
1 病害虫がつきにくい。
風通しを良くし、日光が差し込むことで、病気や虫に食われることを防げます。
2 雪害の予防 雪に強くなる。
風にそよぐということは、雪に対してもしなやかです。雪が積もっても下に落ちていくことで枝や幹が折れる可能性を低くします。
3 仕上がりの美しさ
主観的ではありますが、その樹木の特徴を引き出せます。 さらっとした自然樹形が一番美しいのだと思います。
4 蜂の巣がつきづらい。
混んでいて暗い樹木の懐には蜂の巣がつきやすいです。
透かしてやれば蜂にとって条件が悪くなるため、巣がつかなくなります。
と色々考えながら管理計画しています。
施主と植物の間をうまく取り持つのが私の務めです。
自分の場合はウエートが少しだけ植物の方に寄ってるかもしれません。
庭の植物が健康でいられるような提案ができます。 ぜひご相談ください。