大仙市の改修工事 完了

リビング前の造作としての改修工事でした。3泊4日の庭仕事、完了となりました。 

施工前、既存の樹木は一部で調子が悪そうで、おそらく水はけが悪いのではと掘ってみると、

根鉢の下にもう水が溜まっていました。前日に雨が降ったとは言え、あまりにも水位がたかすぎます。常に強い湿潤状態にある樹木は根で呼吸出来ずに弱ります。植えて10年ほどになるようですが、よく今まで生きてきたと思います。

庭の地盤を上げて、地下水との干渉をとおざけることで良好な育成を図ります。庭全体を改善するにはかなりのコストがかかるので、一部分だけ、リビングから眺めることのできる箇所の造作です。

ということで、いきなり完成した写真です。

建物前は雪の落ちしろとして空白にしておく必要がありました。

境界からわずかな距離で地盤をあげるとなると、土留が必要です。人力でやっと転がすことのできる石から小さなグリ石までふんだんに使って、ロックガーデンとなりました。裏側は枕木を積んで土留としています。

セメントを使わない積み方だと、石の隙間から程よく水分を逃してくれます。この石は多孔質で水分を良く吸い込むため、土壌の調湿も出来るのではと考えています。

これからは健康に育つ事ができると思います。

積み方も自由、据え方、ライン、石の大小、植え方全て自由です。設計図はありません。  任せていただいた施主様には感謝です。

また一つ、石の変化と植物の成長が楽しみな庭が出来ました。 

コメントを残す