剪定枝を積んでいる山にいくつか穴が空いているのに気づき覗いてみると、どうやら発酵の熱で雪が溶けて生じた穴のようです。
手袋を脱いで手を入れてみると微かに温かく、この時期にも活発に発酵し続けていることに嬉しくなりました。
冬は停滞しているものだと思っていたし、昨年の冬は雪が溶けている様子は見られませんでした。
もしかしたら雪が厚く積もったおかげで寒風に晒されずに済み、発酵が進んだのかもしれません。
去年秋に切り返しをした際、カブトムシの幼虫がゴロゴロ出てきたので、この発酵熱は中心部で元気に活動している証拠ですね。
この堆肥はまだ直接土には混ぜられませんが、植栽の床に使うには最適で、一緒に使う木炭との相性も抜群です。
年間の剪定業務で発生した枝はほとんど処理施設で処分していますが、私有地で出た分に関しては庭工事で還元できるようにこうして堆肥化しています。
剪定枝も細かくすると一年も経たずに柔らかな土の状態になるので、微生物の働きには驚かされます。
庭づくりで植えた樹木はほとんど枯れることなく根付いていますが、炭と堆肥により、微生物と細根が共生して活着率を上げているものと思われます。
今年も、良い土壌をつくっていくために有機物と微生物に協力してもらいましょう!