緑陰アプローチのある庭

新築の住宅の庭です。 40m x 6m という細長の敷地で、奥の方に建築されました。 手前道路側には車数台を止めるスペースに費やすため、それまでの間を緑蔭豊かなアプローチで繋ぐ提案をしました。

アプローチは色々な案がありました。曲線か直線かです。 
もるくす建築社による建物は無塗装板張りで、モダンな外観に仕上がってきたのを見て、直線アプローチに決めました。


 直線の御影石アプローチを、緑蔭豊かな緑のトンネルを抜けて出入りします。

様々なサイズの平板を組み合わせています。厚みも70〜120mmあるので丈夫です。

植栽スペースを小高く盛り土しているため、土留めとしての役割も持たせた景石を随所に据えています。 雰囲気づくりの味付けとしても存在感を放っています。 

 

食べられる実のなる樹木として、ジューンベリー ブルーベリー ナツハゼ ヤマボウシ を植えています。 緑陰を感じるだけでなく、味覚にも美味しく楽しめます。 五感で庭を感じられるように、意識して設計施工しました。

この場所は秋田市大町。街中であるからこそ落葉樹をたくさん使いました。
道ゆく人の視覚に優しく、野鳥が集まってくるような地域のオアシスになれればと思います。

使用樹種
アオダモ ヤマボウシ ヤマザクラ ハシバミ エゴノキ ヤマモミジ ハウチワカエデ クロモジ ツリバナ コマユミ ナツハゼ ブルーベリー ジューンベリー アナベル 

使用石材
御影石 県内産石材

@秋田市 大町

2020年追記 一年経過

水はけがあまり良くなかった敷地でしたが排水の改善、土壌改良のおかげでよく育ってくれています。 水が集まってしまう、元々の土質など敷地に対する条件をまるっと変えることは難しいですが、改良し植物を育てることは可能です。

一年で剪定が必要なほど成長を見せてくれて作り手として嬉しいです。