手這坂にて

先日参加したイベントについて記します。

今月初め、秋田県八峰町の茅葺き集落、手這坂にて、茅刈りイベントが行われました。

数年前、宮城県より手這坂に移住された夫妻の主催で、茅を刈る体験をして、交流を深めるという趣旨の元、県内外から15人ほどの参加者がありました。 ここの夫妻とはおととしのとあるイベントで知り合い、それ以降色々な集まりなどに誘っていただいたりと、とてもお世話になっています。
去年は仕事の関係で参加できなかったため、今年の茅刈りは楽しみにしていたイベントでもあります。
まず朝に茅葺き屋根の夫妻宅で集まり、自己紹介から始まります。あまり詳しくは書きませんが、色々な方たちといいますか、なかなかに濃い参加者で刺激を受けました。

美味しいコーヒーを飲み、話も一区切りついたところでいざ茅刈り現場へ向かいます。


一面ススキの畑に到着しました。

最初に、主催者と県南の茅葺き職人から、刈り方、束ね方等の指導があり、その後実践です。

 のこぎりの歯がついた鎌で元から刈り取っていきます。

刈ったススキは直径30センチほどの束になったらワラ縄で縛ります。

難しい作業ではありませんが、低姿勢での作業はだいぶ腰にきます。

束ねたススキは、その場で立ててボッチを作っていきます。こうして来年まで置きゆっくり乾燥させるそうです。

休憩と、美味しい昼食をはさみ、 15時程で作業終了^^

その後皆で交流し、解散。

この体験を通じて、暮らしについて少し考えるようになりました。

件の茅葺きのお宅では、暖をとるストーブはもちろん炊事や風呂も薪で火を起こし、賄っています。洗剤もほとんど使わない生活です。  家は木材、竹材、藁、茅、土の自然素材だけで作られています。
現代では考えにくいですが、極めて環境に負担の少ない生活だと感じました。 それも、2世代、3世代前には当たり前の暮らしだったのでしょうか。 少し、考えさせられます。

終了後も、数人残り、夕飯と貴重な五右衛門風呂まで頂きました。

便利になった世の中だからこそ、伝えていくべき暮らしなのかもしれません。

このイベントは毎年行われるようです。 

興味のある方は参加されてみてはいかがでしょうか。へば まんつ

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